TP-Link Archer AX50+TX3000Eレビュー ── そうだデスクトップPCをWiFi6化しよう

しばらく前に、デスクトップPCをWi-Fi化しようと試みたことがある(下画像製品使用)。しかし、試行錯誤したものの接続状態は安定せず、ネットワーク切断の頻発に悩んだ。筆者常用のターミナルソフト(Tera Term)はセッション切れ強制終了を繰り返し、ストレスまくりだった。。。その結果、Wi-Fi化は2日も持たずお蔵入り。

あぁ、無線ってこんなもの、やはり有線の安心感は捨てられない。と、いうのが2年前の結論だった。選定が悪く? USBドングル子機が24時間使用に耐えられなかっただけかもしれない(汗

しかし、時代は変わった?!

今回入手したWi-Fi 6(11ax)対応の子機「TP-Link Archer TX3000E」(下写真)は、それを見事に払拭してくれた。

TX3000Eのパッケージを開けると、PCI-E x1バスで2本のアンテナケーブル…、延長アンテナユニットが付属。そして、USBコネクタ接続ケーブル、んんん!? (これはPCI-Eから電源供給だけで実質USB接続のWi-Fi子機か?!とパッケージを開けた瞬間、嫌な思いがよぎった)が、早とちりだった。USB接続はBluetooth 5.0に必要なだけで、Wi-FiはちゃんとPCI-E経由で接続されている。好感触(^^)

しかし2年前のトラウマは続く。

AP接続して24時間以上放置してみることにした。

デスクトップPCのWi-Fi化がついに実用的に!

結果24時間超で、いちどもネットワーク切断しなかった! これは安心できる耐久性としか言いようがない。もう、有線から卒業できると確信した瞬間だった。筆者環境を見てみると、

上写真、右下にはTX3000Eのアンテナが見え、中央上のスタンドライト奥にはAP(Archer AX50)が置いてある(その距離2m)。途中に遮へい物などは無いが、周辺にPCやモニター、サーバーなどが存在している。また、Wi-Fiシグナルは常に80%以上を表示するため、シグナル揺れ幅は最小だと想像できる。下画像右下は、筆者がデスクトップ上に常用表示する今は珍しいWindowsガジェットのネットワークモニターツール(Windows 8世代から愛用)。ここからは月16TB程度の流通量といった情報も読み取れる。24時間つけっぱである。

Windowsストアアプリの「WiFi Analyzer」で見ると下画像の通りだ。帯域幅が20MHz表示になってしまうのは、ツールがWi-Fi 6に対応していないためだろうか。

Wi-Fi 6対応アクセスポイントは「Archer AX50」に

TX3000Eが11ax(Wi-Fi 6)対応ということもあり、アクセスポイント(AP)もWi-Fi 6のTP-Link Archer AX50にした。TP-LinkのWi-Fiルーターは、スマホアプリ「Tether」で初期設定が完結するためとても簡単(以下、リンク先アプリ)。電源ONしてスマホからAX50にWi-Fi接続すれば、下画像のように設定を進められる。この段階では有線LANケーブルを繋ぐ必要も無い。

TP-Link Tether を用いることで、 iOS または Android 機器を通じて気軽にルーターやレンジ エクステンダーへリモート

手軽すぎて、後々PCからアクセスする際のIPアドレスは何なのか?と迷ってしまったほどだ(PCからも、http://tplinkwifi.net/のネームアクセスで済んだ)。

上画面右のように「スマートコネクト」機能ONにすると、2.4GHzと5GHz帯で同一SSID名にできるが、これが後々ハマることになる(後述)。

余談ではあるが、Archer AX50の外観で筆者的にとても刺さったものがあった。

それは、洋画X-MEN好きにはタマラナイ筐体上部にある「X」の意匠!(;´∀`) 箱から出したとたん、思わず「えっくすめんだ!」と歓喜して瞬時に愛着が湧いたw まぁ、IT界的にはiPhone XやOS Xの「X」でしょうか。。。

もれなく、AX50の内向きネームは「x-men」にした(爆

【Wi-Fi6 ルーター Archer AX50】 インテル製CPUを搭載。 AX3000規格。 iPhone 11, iPhone 11 Pro, iPhone 11 Pro Max対応 ワイヤレス規格: IEEE 802.11ax/ac/n/a 5 GHz IEEE 802.11ax/n/b/g 2.4 GHz 転...

2Gbps超でなかなかリンクできなかった理由は?

いろいろなレビューをググるものの、「WiFi6で2Gbpsリンクできない」という事例を見つけられなかった(2019年11月現在)。そのため筆者環境ではここ数日、最大1.2Gbps状況が続いてしまった。

結論としては、下画像のようにPCからの管理画面アクセスで「チャンネル幅」を「自動」から「160MHz」固定に変更することで、最大2.4Gbpsのリンクスピードが安定した(PCアクセスの管理画面でしか変更できない)。

しかも、別の理由でリンクスピードが1Gbpsを下ることもあったが、それは「スマートコネクト」機能で2.4G/5Gを同じSSIDにしていたためであり、勝手に2.4G帯へ繋がっていたのが原因だった(数日悩んだ)。そのため、確実に5G帯へ繋がるようSSID名は2.4Gと5Gで分けることにした(5Gは上画像のように末尾に「5」を付加)。PS4起動直後のWi-Fi接続も安定しなかったためだ。

これで24時間(2日経過実証)、1.7~2.4Gbpsのリンクスピードを維持できるようになった!!

以上の設定後はスゴぶる安定感。デスクトップPCが有線イーサネットから開放された記念日となった(ジーンが開放されたダークフェニックスのように)

無線で2Gbpsオーバーとか、いい時代になったものだ。。。

スマート機器の反応が激速になった

Wi-Fi 6のメリットとしてじわじわと実感したのは、「OK Google!リビングつけて」とGoogle Homeに喋ると、以前(11ac)のAPよりもスマートデバイス反応が速いところだった!

「OK Google!リビングつけて」
「はい、8つのデバイスをオンにします」

と喋ると、現時点で筆者環境では8 IPアドレスが別々になっている複数のスマートデバイスが、以前のAPでは1、2秒のタイムラグ後に反応してた。AX50に交換後は瞬時に8つのデバイスが同時反応する。これは凄い変化だ。今後、もっとスマートデバイスが増えても大丈夫と感じるポテンシャルがある。

あと、まったく別件であるもののシステムログをメールする機能もあるが、毎日だとメールアーカイブ容量が気になる。サーバー転送の選択肢もあるといいなぁと思いがよぎった。今後のファームウェア更新に期待したい。

P.S. 最大2.4Gbpsを実感するスピードテストもしてみようかと思ったのだが、AX50のLANポートは1Gbpsであり、先にあるNAS内データ転送は従来のままなのでやめた。この先、スマホがWi-Fi 6対応モデルにでもなったら、Windows PC間で体感できるかもしれない。

最近になって原因が分かったが(遅、これ使い出した11月末以降、地味に消費電力上がった(+30W程度)。。。

1年近く前になるけれど、Wi-Fi 6環境を「TP-Link Archer AX6000」(...
Featuring a 160 MHz bandwidth and 1024-QAM, Archer AX50 delivers true gigabit speeds of up to 3 Gbps. Enjoy faster streaming and gaming like never before.
sponsored links